日本重症心身障害学会誌
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O-2-B36 外来でのカフアシストを3年間継続使用し呼吸状態改善を認めた重症心身障害者
黒川 洋明雨宮 馨加藤 真希甲斐 智子小沢 浩
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2014 年 39 巻 2 号 p. 262

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抄録
はじめに 重症心身障害者(以下、重症者)へのカフアシスト継続使用により、医療的ケアの負担軽減、呼吸器感染による入院回数減少など呼吸状態の改善がみられた7症例について第38回本学会にて報告した。報告後2年経過するが重症者へのカフアシスト使用報告は少なく、Ya-Ling(2013)らの報告のみである。今回、外来にてカフアシストを3年間継続使用し、呼吸器疾患による入院がなくなった3症例について報告する。 対象 2011年6月から3年間、当センターにてカフアシストを継続使用した呼吸器未使用の喉頭気管分離術施行した重症者3名(男性3名、平均年齢21歳、脳性麻痺2名、染色体異常1名)を対象とした。 方法 SpO2、心拍数、呼吸数、1回換気量、胸郭拡張差、肺レントゲン画像、血液検査(KL-6)を評価し、3年前と比較検証した。また、カフアシスト導入後の日常生活での変化に関するアンケートを保護者、PT、看護師に実施した。カフアシストは呼吸状態に応じて1日1〜3回、週5日実施した。設定は各症例の受容範囲で定め、実施姿勢は呼吸状態を評価した上で決定した。 結果 各評価項目において著明な変化はなかったが、呼吸状態は安定しており、カフアシスト導入前は平均年2回あった呼吸器疾患による入院は3年間一度もなかった。アンケートにおいて保護者より「発熱・入院・1日の吸引回数減少」、PTより「胸郭の可動性維持」、看護師より「吸引回数減少」「医療的ケアの負担低下」などがカフアシストの効果として挙げられた。 考察 カフアシストを使用した結果、呼吸機能検査等では著明な変化はみられなかったが、日常的に使用することで、気道クリアランスが保たれやすく、分泌物貯留や無気肺予防に有効であり、発熱回数、呼吸器感染による入院回数の減少につながったと考える。 まとめ 重症者へのカフアシスト継続使用により呼吸状態の維持が可能となることから、施設入所や長期入院、在宅の重症者に有効であると考える。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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