日本重症心身障害学会誌
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O-2-C31 約2年間の長期入院から短期入院の利用にて在宅生活の継続が可能となった重症児の1例
奥村 知美李 容桂
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2014 年 39 巻 2 号 p. 273

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抄録
はじめに 当院では在宅支援の一環として医療的ケアを有する重症心身障害児の短期入院の受け入れを行っている。本症例は長期入院を経て自宅退院に至ったが、母の介護負担の増大により在宅生活の継続が困難であった。当院の短期入院を定期的に利用することで、在宅生活への移行、継続が可能となったので、考察を交えて報告する。 症例 重症心身障害の男児。 診断名:低酸素性脳症、レノックス・ガストー症候群 家族構成:5人家族(父、母、弟2人) 約2年間の長期入院を経て、X年10月に長期外泊を実施。弟が医療機器で遊ぶ危険行動があったため自宅環境の再調整を行い、同年11月に自宅退院となった。自宅退院後は患児の筋緊張亢進状態が続き、退院1週間後に肺炎にて急性期病院へ入院となった。同年12月に急性期病院退院後に当院の短期入院を利用。その際、ボツリヌス毒素療法の施行と母へ筋緊張亢進時のポジショニングの再指導を行った。翌年1月に自宅退院し、患児は筋緊張亢進することなく自宅での生活が可能となった。その後は患児の介護と弟2人の世話よる母の介護負担軽減を目的に、約2週間おきの短期入院を定期的に利用した。自宅復帰から半年以上経った今も短期入院と在宅生活を繰り返すことで、在宅生活の継続が可能となっている。 考察 本症例は長期入院後の自宅退院による環境の変化によって、筋緊張亢進等の身体状態の変化がみられたのではないかと推察する。短期入院を繰り返し利用することは、患児が自宅環境に慣れること、母の介護負担軽減の双方に働きかけることができたのではないかと考える。また、当院では短期入院の際に在宅での様子を確認し、ポジショニングや車椅子の調整等を行っている。短期入院を定期的に利用することは在宅での問題点の早期発見、早期解決にもつながることもあり、在宅生活の継続が可能となると考える。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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