日本重症心身障害学会誌
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P-1-E06 通園施設における幼児を対象とした2名体制での個別保育の導入
赤木 友香新田 節子丸箸 圭子高筒 秀一
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2014 年 39 巻 2 号 p. 287

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抄録
はじめに 2013年4月時点で当院通園施設には未就学児2名が在籍していたが、療育よりも利用者全体のADLの低下に伴い増大するケアに多くの人員が必要とされており2名の個別保育は保育士1名のみで行っていた。しかし入院等の理由で利用者の人数が減ったことを機に療育について見直す機会が持たれ、保育士2名体制での個別保育を実施したので報告する。 対象 児童発達支援事業利用の未就学超重症児。 1.F君 6歳男児 福山型筋ジストロフィー 遠城寺式発達検査:対人関係(0;7〜0;8)発語(0;8〜0;9)言語理解(0;9〜0;10) 2.N君 5歳男児 低酸素性脳症 遠城寺式発達検査:全項目(0;0) 期間 2013年6月〜2014年3月 毎週金曜日13:35〜14:00 内容 開始の挨拶 呼名 今月の歌 今日の活動 体操 終了の挨拶 併せて活動中の写真や製作物の持ち帰り、保育参観を実施。 ねらい 1.F君は就学を控えているため挨拶や呼名に対して返事(呼応する形での発声やその他の反応)をすることを目標とし、OTが座位姿勢を保持して活動した。 2.N君は反応の捉えにくい児であるため、評価表を作成し経過を観察・記録した。座位姿勢の代わりに保育士が抱っこをして活動し、ふれあいや感覚刺激を通して乳幼児期に欠かすことの出来ないアタッチメントの形成をねらいとした。 結果 2人体制での個別保育を継続して行うことが出来、楽しい雰囲気の中で活動することでその場にいる他の利用者にも笑顔が見られるようになった。また職員全体の児に対する声掛けの仕方に変化があった。 考察 F君に関しては声掛けをした際に児が何らかの反応をするまでゆったりと待つようになり、意識的に返事を促すような声掛けが増えた。N君に関して、保育士は医療的な情報により関心を持つようになり、看護師は療育に積極的に参加するようになる等互いの分野に理解を深めることが出来たといえる。 児の反応や成果の評価方法は離して今後検討していく必要がある。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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