日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
一般演題
P-1-E17 「Functional physical therapy」の考え方をどう学校現場に適応させていくか
松元 泰英
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 39 巻 2 号 p. 293

詳細
抄録
脳性麻痺児の運動機能障害に対して有効性の見られるエビデンスレベルの高いアプローチはそれほど多くはない。そんな中、ADLを評価するPEDI(Pediatric Evaluation of Disability Inventory)において、有効性が認められた「Functional physical therapy」というアプローチをKetelaarらが提唱している。このアプローチは、「具体的で機能的な目標を設定すること」「指導を機能的な場面で行うこと」「子どもが能動的な役割を果たすこと」「実施プログラムのすべての段階、過程に両親が積極的に参加すること」の四点が主な特徴となる。また、この「Functional physical therapy」と基本的には同様な考え方である「task-oriented training」「goal-directed functional therapy」「ecological approach」などでも有効性が確認されている。これらの研究のほとんどが、子どもたちの実態として、指示理解ができ、GMFCS(gross motor function classification system)レベル1〜4の脳性麻痺児を対象にしている場合が多い。しかし、近年、周産期医療の発展などの影響で、特別支援学校に在籍する子どもの実態として、障害の重度・重複化、多様化の傾向が見られている。つまり、指示理解が難しく、GMFCSで、4〜5レベルである子どもが多くを占める。このようなことから、「Functional physical therapy」の考え方をそのまま、特別支援学校の現場に導入できない状況になってきている。そこで、本研究では、「Functional physical therapy」の考え方を現在の特別支援学校の実態に適応できるように変更させ実践することで効果が見られたので報告する。
著者関連情報
© 2014 日本重症心身障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top