日本重症心身障害学会誌
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P-1-F13 重症心身障害者病棟でのパラインフルエンザウイルス感染症の流行と血中サイトカイン濃度の変動
松田 俊二
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2014 年 39 巻 2 号 p. 301

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抄録
重症心身障害者病棟でパラインフルエンザウイルス1型感染症の流行が見られた。発症者は23名で4−16日間の発熱(平均11日間)、咳/鼻汁、リンパ球減少がみられ、ウイルス陽性者の50%では血中の単球比率の上昇、30%では気管支炎の併発がみられた。発症者のうち21名について、発熱期(急性期)と回復期(2〜3カ月後)の血清を保存し、27種類の血中サイトカインを測定して、両者で比較検討した。サイトカインの測定にはBio-Plex Pro Human Cytokine GI-27-Plex Panel (Bio-Rad)® と Luminex Multiplex System(LX200)®を用いた。急性期にはIL-1ra、CCL2、CXCL10の有意な上昇がみられた。逆にCXCL8はやや減少傾向にあった。CXCL10の上昇は顕著であり、この結果は鼻腔洗浄液で測定した結果(別の報告)と同一であった。これら単球/マクロファージから産生されるサイトカインの上昇は、急性期にこの細胞が関係していることが示唆され、またCXCL10はサイトカイン・ストームのよい指標になり得ると考えられた。鼻腔洗浄液(別の報告)との比較ではIL-1ra、CCL2、その他(CCL3、CCL4、CCL5、CXCL8、CXCL9)の結果は血液と鼻腔洗浄液とで異なっていた。特にCXCL8は血中では減少、鼻腔洗浄液中では増加していた。粘膜組織では産生されるサイトカインの種類が全身とは異なることが示唆された。呼吸器ウイルス感染症におけるサイトカインの産生についてさらに研究が必要である。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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