日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
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P-2-G22 重症心身障害児の筋緊張の軽減を図るための関わりを通して
会田 かおり鈴木 弘美
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2014 年 39 巻 2 号 p. 340

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抄録
目的 重症心身障害児(以下、重症児)の筋緊張は恒常的に認められ、睡眠障害、呼吸障害などの機能障害を来すことが多い。筋緊張の亢進に伴い腹満が強くなる児が多いと感じていた。そこで筋緊張を亢進させる種々の要因をさぐり筋緊張が緩和することで腹満の緩和を図りたいと考えこの症例に取り組んだ。 事例紹介 4歳男児、脳性麻痺、精神発達遅延、遠城寺式4カ月、運動機能は首のすわりなし、手の運動はおもちゃをつかめる。社会性はあやされると笑う。麻痺、拘縮なし。全身の突っ張りあり。人工呼吸器使用、栄養は胃瘻を増設し(7時8時14時17時20時24時)一日六回の注入。筋緊張の度合いや腹部膨満の程度を4週間観察して時間毎に三段階のレベルで表した。その後、筋緊張緩和や腹部膨満増強時の症状軽減を図るために統一した関わりを行いその症状を比較した。 結果 筋緊張は特に9時から12時の午前中、注入前後に多くみられた。その時間帯に声掛け、抱っこを多くし、車イスで保育士と朝の会参加、臥床時の安楽な体位などを取り入れた結果、筋緊張が軽減した。夜勤帯は緊張が多く見られた。腹満はマッサージや注入一時間後にPEGを解放することで軽減したが消失はしなかった。緊張の亢進、持続は腹満を引き起こすと仮定し観察したが、この症例では腹満との相関関係はなかった。 まとめ 今回の研究の関わりの中で笑いの表情が多くなり緊張緩和、快の刺激を得ることが出来た。重症心身障害児に看護師が関心をもって関わることで表情が豊かになり筋緊張の緩和がはかれた。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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