日本重症心身障害学会誌
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一般演題
P-2-G31 経管栄養を行っている重症心身障害児者の口腔ケア方法の検討
大川 美香
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2014 年 39 巻 2 号 p. 344

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抄録
はじめに 重症心身障害児者の口腔内は歯や顎の形態異常に加え、神経・筋機能の異常と抗けいれん薬の副作用による歯周病等の悪条件が重なり口腔環境が悪化しやすい。さらに経管栄養を行っている場合は唾液の分泌量が減少し自浄作用の低下を招く。そこで、経管栄養を行っている患者に対し、口腔清拭よりもケアレベルが向上すると言われている洗浄による口腔ケアを導入した。 目的 口腔環境を良好にするための口腔ケア方法を検討する。 研究方法 1.期間:2013年6月〜2014年1月、2.対象:経管栄養を行っている患者4名、3.方法:1)スタッフ間でデモンストレーションを実施し、手技を統一する。2)日勤帯で洗浄によるケア(1.口腔ケアスポンジで口腔内を1分間清掃、2.電動ブラシで2.5分間磨く、3.シリンジを使用し少量の水で洗浄)を実施。朝、眠前はスポンジブラシを用いた口腔内清拭を実施。3)評価は1.ROAG、2.口腔内画像、3.歯科検診の結果で行う。 倫理的配慮 研究の主旨とプライバシーの保護、参加は自由意思であることを家族に文書で説明し同意を得た。研究倫理委員会で承認を得た。 結果 4名中2名が洗浄を継続し、内1名はROAG評価で4項目に改善がみられた。また歯科検診の際、医師から綺麗に磨けていると評価を得た。残り2名は開始後1〜2週間で発熱があり中止した。 考察 洗浄を継続した2名は口腔環境が改善し、洗浄は効果的であると考える。中止した2名については明らかな肺炎像は認めなかったが、誤嚥のリスクを低減させる方法の再検討が必要である。ROAGおよび口腔内画像での評価はケア効果を客観的に評価でき、スタッフ間の認識を共有するのに有用であったと考える。 結論 洗浄による口腔ケアは口腔環境を良好にするうえで効果がある。安全な口腔ケアの実施には、看護職の知識・技術の向上と評価体制を確立し、個々の患者の口腔状態に適したケアが実践できるようにすることが必要である。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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