日本重症心身障害学会誌
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O-1-05 重症心身障害児(者)における酵素誘導型抗てんかん薬から新規抗てんかん薬への切り替え
市山 高志伊住 浩史杉尾 嘉嗣
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2019 年 44 巻 2 号 p. 341

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抄録
重症心身障害児(者)の多くは骨密度が低下しており、日々のケアにおいて脆弱性骨折をきたしやすい。一方、酵素誘導型抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール)の副作用の一つに骨密度減少作用がある。骨折リスク軽減目的で重症心身障害児(者)において酵素誘導型抗てんかん薬から新規抗てんかん薬へ切り替えた症例の臨床経過を検討した。 方法 調査期間は2015年4月から2019年3月。対象は当院に入所中または外来通院中の重症心身障害児(者)27例(男性19例、女性8例;年齢6歳から51歳、中央値20.0歳)。酵素誘導型抗てんかん薬から新規抗てんかん薬へ切り替えた際の臨床経過を診療録で検討した。 結果 切り替えの対象となった酵素誘導型抗てんかん薬はカルバマゼピン13例、フェニトイン8例、フェノバルビタール7例だった(重複あり)。最初に切り替えた新規抗てんかん薬はレベチラセタム11例、ラコサミド10例、ラモトリギン4例、ペランパネル2例だった。最終的に処方された新規抗てんかん薬はレベチラセタム20例、ラコサミド11例、ラモトリギン5例、ペランパネル3例だった(重複あり)。切り替え中に発作が一時的に増悪したのは5例(19%)でその際の新規抗てんかん薬はラコサミド3例、レベチラセタム1例、ペランパネル1例だった。切り替え前と最終的な処方との比較では、改善4例、不変21例、悪化1例だった。 考察 切り替え中発作が一時的に増悪した症例は従来の報告と同様約2割だった。重症心身障害児(者)の骨密度を勘案すると酵素誘導型抗てんかん薬から新規抗てんかん薬への切り替えは検討すべきと考えた。 申告すべきCOIはない。
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© 2019 日本重症心身障害学会
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