日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-13
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病原性 Aspergillus section Fumigati の分類と性状
矢口 貴志*伊藤 純子堀江 義一田中 玲子松澤 哲宏西村 和子
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抄録
アスペルギルス症の原因菌として最も重要な Aspergillus fumigatus において、β‐チューブリン・ハイドロフォビン遺伝子、ITS 領域の塩基配列を決定し、Neosartorya 属や関連菌と合わせて系統解析を実施した。さらに SEM による分生子表面構造の詳細な形態的知見と系統との相関性を検討した。その結果、3 領域ともにほぼ同様の系統樹を示し、Section Fumigati に属する菌種は 5 つのクラスター (1) A.fumigatus が属する菌群、(2) A. lentulusA. fumisynnematus が属する菌群、(3) A. viridinutans が属する菌群、(4) 既存の種とは異なる菌群、(5) A. brevipesA. duricaulisA. unilateralis が属する菌群に分かれた。これまで、A. fumigatus と同定された臨床分離株の多くは (1) に含まれたが、中には、(2)、(4) に属するものがあった。SEM による分生子の表微細構造の観察では、(1)、(3)、(5) に属する菌株は刺状突起、(2)、(4) は小コブ状の隆起を示した。生育温度は、(1) が 50℃ でもよく生育するのに対して、(2) は 45℃ まで、(3)-(5) は 42℃ まで成育し違いがみられた。この生育温度の違いは、簡便な分類に利用可能である。以上より、(4) に属する菌株は、分子系統的、形態的に新種と考えられる。抗真菌剤に対する感受性は、(1)-(4)では大きな差は見られなかった。
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© 2005 日本医真菌学会
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