日本看護技術学会誌
Online ISSN : 2423-8511
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原著
背部拳上背臥位の2時間までの経時的な苦痛に関する研究
佐藤 祐貴子原田 千鶴
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2018 年 17 巻 p. 1-10

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抄録
 体位変換は, 褥瘡予防を目的とし, 2時間ごとに実施される. その間の背部挙上背臥位における同一体位持続の苦痛については明らかにされていない. そこで, 本研究では背部挙上背臥位の経時的な苦痛について明らかにすることを目的とした. 被験者は, 健康な成人男女32名とし, 0度コントロール群を含む背部挙上角度30度, 45度, 60度の4群に無作為に割り付け背臥位を持続し, 120分まで主観的側面をVisual Analog Scale (VAS) と身体症状の訴え, 客観的側面を身体位置の移動距離, LF/HF, 体圧, 筋活動について測定した. その結果, VAS, 身体位置の移動距離, LF/HF, 体圧, 筋活動は時間に有意に影響を受けていた. よって, 背部挙上背臥位における同一体位を2時間持続することにより, 時間とともに苦痛は増し, 姿勢は崩れ, 交感神経活動が亢進することで, 安楽とはいえない状態にあることが示唆された.
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© 2018 日本看護技術学会
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