2025 年 24 巻 p. 27-36
目的:アンプルカットにおける示指固定がアンプルの切断面・切創の有無に及ぼす影響を明らかにした.
方法:学生34名を対象に2mlと5mlアンプル (以下, 2ml・5ml) カット時に示指を固定する方法 (以下, 示指固定あり) および固定しない方法 (以下, 示指固定なし) を実施し, アンプルの切断面・切創の有無・関節角度を測定した. アンプルの切断面はWilcoxon符号付順位検定で比較し, 切創の割合, アンプルの切断面と関節角度の相関係数を算出した.
結果:アンプルの切断面は2ml・5mlともに示指固定ありの鋭利性が有意に低かった (p<.01). 示指固定ありの切創はなく, 示指固定なしは手袋の破れが2mlで11.8%, 5mlで17.6%であり, 手指の切創も2mlで2.9%であった. 示指固定あり5mlの関節角度の左右差がないほど, アンプルの切断面の鋭利性が低かった (r=.46, p<.05).
考察:アンプルカット時の示指固定は, アンプルカットに不慣れな学生の切断面の鋭利性および切創発生率を低下させることが示唆された.