2026 年 25 巻 p. 22-30
本研究の目的は, 摩擦を伴わない清潔ケアによって, 皮膚に清浄効果があるか, また, 方法の違いによって皮膚清浄度に差があるか検証することである. 健康な成人男女24名の前腕に対し, 清拭と摩擦を伴わない3つの清潔ケアを実施した. 摩擦を伴わない方法は, 押しぶき, 湯による洗浄, 泡による洗浄とした. 皮膚清浄度の評価には, ATP拭き取り検査 (A3法) を用いた. すべての方法で, 実施前のATP値と比較して実施後のATP値が有意に減少した. また, 実施後のATP値およびATP減少率には, 方法間で有意差は認められなかった. 摩擦を伴わない3つの清潔ケアは, 清拭と同等の皮膚の清浄効果をもたらし, どの方法も十分な清浄効果を示す可能性が示唆された.