抄録
上部消化管内視鏡検査において効果的な咽頭麻酔を行うことは検査する患者の安全 ・ 安楽につながり,確実な診断を行ううえでとても重要となる.日ごろの看護のなかで,苦痛の訴えを聞くことやなかなか挿入できないなどを目にして来た.内視鏡技師研究会などにおいても,効果的な咽頭麻酔について数々の検討がなされている.アイス麻酔剤の形状やフレーバーでの味つけ,咽頭麻酔時の好ましい体位 ・ 時間などを考慮 ・ 工夫した.上部消化管内視鏡検査を受けた211名を対象にアンケートにより効果の検証を行った.その結果,アイス麻酔剤を使用した効果的な咽頭麻酔の方法が確認できた.