日本脳神経外科認知症学会誌
Online ISSN : 2436-0937
長期の病悩を有した中脳水道狭窄症に対して脳室腹腔短絡術が奏効した1症例
畠山 潤也工藤 絵里奈大前 智也柳澤 俊晴
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2023 年 3 巻 2 号 p. 11-16

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抄録

62 歳女性。4 年前に両下肢痺れ、ふらつきを主訴に、当科を受診。脳室拡大を指摘されたが、その後通院が中断した。1 ヵ月前から徐々に歩行困難となり、当科を再診。歩行障害と認知機能低下があり、Computed tomography (CT)で脳室は更に拡大し、Magnetic resonance imaging (MRI)で中脳水道狭窄による水頭症と診断した。脳室腹腔短絡術を施行し、術後、症状は改善した。壮年期以降に発症する中脳水道狭窄による水頭症の報告は少ないが、正常圧水頭症と経過が類似しており、慢性の経過でも治療により速やかに症状改善が期待できる場合がある。

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© 2023 日本脳神経外科認知症学会
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