「目的」Clinical dementia rating (CDR) のglobal score(GS)の計算法についてまとめ、公開されている計算機の留意点に触れる。
「方法」GS計算法にかかわる文献を渉猟しまとめた。公開されている計算機を用いて、具体的な問題点を探索した。
「結果」GSの計算には、大きくMorrisが提唱した方法とGelbが提唱した方法があり、少なくともGSの計算をする際には異なる方法があることを留意する必要がある。また、National Alzheimer’s Coordinating Center (NACC)が公開している計算機は、Morrisが提唱したルールと異なる結果が表示されることがあるので注意が必要である。
「結論」臨床でCDRによる評価が必要不可欠となってきているが、GSの計算方法と計算機の使用にあたっては注意が必要である。我々は問題点を改善した計算機を開発したので公表する。
抄録全体を表示