日本栄養・食糧学会誌
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地域在住中高年者の微量ミネラルおよびビオチンの摂取量
加藤 友紀大塚 礼今井 具子安藤 富士子下方 浩史
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2012 年 65 巻 1 号 p. 21-28

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抄録

日本食品標準成分表が5年ぶりに改訂され, ヨウ素, セレン, クロム, モリブデン, ビオチン含有量が新たに収載された。これらの栄養素は平成12年から使用されている「第六次改定日本人の栄養所要量食事摂取基準」に言及がありながら, これまでの食品成分表には収載されていなかった。そのため, 日本人の摂取量に関する報告が乏しい。そこで本研究では, 無作為抽出された地域在住中高年者 (40-89歳, 男性1,065人, 女性1,050人) を対象とした3日間の食事記録調査に基づき, ヨウ素, セレン, クロム, モリブデンおよびビオチン摂取量を算出した。また性別に5歳刻みの年代群別に1日平均摂取量を算出し, 分布を示した。地域在住中高年者のヨウ素, セレン, クロム, モリブデン, ビオチン摂取量の中央値は男性で151.0 μg/日, 50.1 μg/日, 6.3 μg/日, 175.8 μg/日, 27.3 μg/日, 女性で117.5 μg/日, 42.9 μg/日, 5.3 μg/日, 132.4 μg/日, 23.8 μg/日であった。

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© 2012 公益社団法人 日本栄養・食糧学会
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