日本栄養・食糧学会誌
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高脂肪食摂取ラットのアルカリホスファターゼ活性に及ぼすビタミンK2(メナキノン)摂取の影響
祓川 摩有田辺 里枝子曽我部 夏子山田 麻子五関‐曽根 正江
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2015 年 68 巻 6 号 p. 271-277

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抄録
高脂肪食にビタミンK2 (メナキノン) を添加し, アルカリホスファターゼ (ALP) への影響について検討を行った。7週齢のSD系雌ラットを対照 (C) 群, メナキノン-4 (MK-4) を添加したビタミンK食 (600 mg/kg diet) (K) 群, 高脂肪食 (F) 群, 高脂肪食にMK-4を添加した高脂肪ビタミンK食 (600 mg/kg diet) (FK) 群の4群に分けた。実験食開始83日後において, 十二指腸のALP比活性はK群がC群に比べて有意な高値を示し, FK群がF群に比べて有意な高値を示した。また, 大腿骨のALP比活性において, K群がC群に比べて有意な高値を示し, FK群はF群に比べて有意な高値を示した。以上の結果より, 高脂肪食摂取時においてもビタミンK摂取により, 小腸および大腿骨のALP活性が上昇することが明らかになった。
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© 2015 公益社団法人 日本栄養・食糧学会
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