分岐鎖アミノ酸の1つであるロイシン添加食の摂取が骨代謝に及ぼす影響について検討した。11週齢Sprague-Dawley系雄ラット18匹をコントロール食 (Cont.) 群 (n=9) , 5%ロイシン添加食 (Leu) 群 (n=9) の計2群に分けた。実験食開始28日後の総脂肪量, 内臓脂肪量, 皮下脂肪量, 筋肉量および体脂肪率において, Leu群とCont.群の間に有意な差は認められなかった。カルシウム (Ca) 出納試験の結果, Ca吸収量, Ca吸収率, Ca保留量およびCa保留率において, Leu群とCont.群の間に有意な差は示されなかった。また, 大腿骨のアルカリホスファターゼ活性や乾燥重量当たりのCa含量, 大腿骨または腰椎の骨塩量や骨密度において, いずれもLeu群とCont.群との間に有意な差は示されなかった。本研究において, ロイシンの添加による骨代謝に及ぼす影響は認められなかった。