栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
食品および飼料のコリンに関する研究 (第7報)
野菜類の各部分および組織におけるコリン分布について
豊沢 功
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1961 年 14 巻 4 号 p. 301-304

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抄録

茎菜および葉菜類の各部分および組織におけるコリン含量を測定し, つぎの結果を得た。
1) 茎菜のコリン含量は, 若い組織ほど多くなる。
2) クケノコの1節間では, 上半部よりも下半部にコリンが多く, またにの部分に, 横向きの管束様組織を多数認めた。顕微鏡実験の結果この組織を維管束と推定第6図ホーレン草生育時のコリン量の変化した。
3) ヒマワリの茎では, 髄, 皮部よりも管東部附近にコリンが多く存在する。
4) 葉菜でも, 生理的年令の若い組織ほどコリンが高濃度となるが, 各葉位におけるコリン分布量はそれぞれの生体重とほぼ比例している。
5) ホーレン草では葉の生理的年令が古くなるに従って, コリン含量も減少する。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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