栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
飼料中の蛋白量がシロネズミ筋肉のアクトミオシンに及ぼす影響
藤巻 正生原田 真知子
著者情報
ジャーナル フリー

1966 年 19 巻 3 号 p. 156-160

詳細
抄録
1) 57日間無蛋白飼料で飼ったシロネズミの筋肉量および筋肉の蛋白質量は, 正常飼料で飼ったものに比べてかなりの減少を示した。
2) 蛋白質の1つとしてアクトミオシンをとりあげ, その理化学的性質を明らかにした結果, 長時抽出によるアクトミオシンすなわちAMLには殆んど差がないのに比べて短時抽出によるアクトミオシンすなわちAMSには若干の差異がみられた。
3) アクトミオシンの構成アミノ酸についてそのいくつかの含量を調べた結果, AMLの場合には, 両区における差異は殆んどないものと考えられた。
4) 筋肉の遊離アミノ酸含量は, 蛋白質構成アミノ酸の場合と異なり, 無蛋自飼料区は正常飼料区に比べて少ない傾向が示された。
著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事 次の記事
feedback
Top