栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
水産物の有機酸に関する研究 (第2報)
アサリの有機酸の季節変化について
長田 博光
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1966 年 19 巻 3 号 p. 207-209

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抄録

1. アサリの有機酸含量の季節変化, 並びにコハク酸, フマール酸, リンゴ酸, シュウ酸含量と産卵との関係について試べた。
2. プロピオン酸, 酢酸, α′ケトダルタル酸, クエン酸含量はあまり季節変化が認められなかった。
3. ピログルタミン酸は2月, 3月, 6月, 10月には含有されていたが他の月には含有されていなかった。
4. リンゴ酸の量は11月, 12月, 1月にやや減少が認められ, 産卵期との関係はあまり認められなかった。
5. コハク酸含量は産卵期直前に増加のピークが認められ産卵期に入ると減少していることが認められた。またその量も47mg%から226mg%と著しい差が認められた。
6. フマール酸含量はコハク酸と同様に産卵期直前に増加のピークが認められ産卵期に入ると減少していた。
7. 殻の成分として重要なシュウ酸は11月, 12月, 1月に著しい減少が認められた。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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