栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
鶏の発育に対するヒ素化合物の影響に関する研究 (第1報)
メタンアルソン酸の効果
浜田 重遠小林 和義
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1968 年 21 巻 1 号 p. 64-66

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抄録

非芳香族化合物であるところのMethane arsonic acidのdisodium塩を飼料に混じてブロイラー雄雛の初生から微量を給与し, その量を順増して8週令まで飼育した。
1) Methane arsonic acid disodium塩をAs2O5として5ppm添加の飼料を初生雛から与え数週間後に10ppm, 15ppmと順増して8週令まで飼育すると, 雛の発育がよく, その増体量は無添加の対照雛に比して有意的に大であった。
2) このヒ素剤をAs2O5として10ppm添加して初生雛から与えたところ初期の成長に効果がなかった。
3) このヒ素剤を添加して飼育した場合, 飼料要求率を改善した。
4) このヒ素剤を添加して飼育した場合, 増体量の標準偏差が小さく, すなわちブロイラー雛のつぶがそろった。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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