栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
クロロフィルに対するかアスコルビン酸の影響
守 康則藤井 美智子大戸 喜美子
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1969 年 22 巻 6 号 p. 381-386

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抄録
クロロフィルaに対するL-アスコルビン酸の影響をアスコルビン酸酸化過程に生起されるフリーラジカル生成系を主体に検討し, 次の結果を得た。
1. L-アスコルビン酸はクロロフィルを分解する。
2. L-アスコルビン酸はH2O2共存下にクロロフィルを著しく分解する。
3. 遷移金属Fe2+およびFe3+はいずれもアスコルビン酸によるクロロフィルの酸化分解を促進する。
4. フェントン系 (Fe2+-H2O2), Fe2+-EDTA系はアスコルビン酸によるクロロフィルの分解を著しく促進する。
5. チオ尿素はアスコルビン酸によるクロロフィルの分解を抑制する。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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