松茸に関する生化学的研究 (第14報)

特に松茸中毒菌としてのBallerup菌の意義 (その1)

抄録

松茸中毒菌として, A-1株を分離したが, 本菌は血清学的にはCitrobacter Ballerupに属するが, 変異し易く定型的な一致はみなかった。
本菌のV型→W型とS→R解離の関係は認められなかったが, S型でBallerup血清に凝集する菌, 即ちV型菌は毒性が強いことを中毒実験の結果より認めた。中毒実験については次報にて述べる。