栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
Aspergillus nigerの発育とカプサイシンの関係
微生物によるカプサイシンの分解 (第1報)
小野崎 博通南 公子
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1972 年 25 巻 6 号 p. 454-457

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抄録

カビに汚染されたとうがらしより分離したAsp. nigerの発育と, とうがらしの辛味成分であるカプサイシン (混合物) との関係について検討したところ次のような結果を得た。
(1) Asp. nigerの菌体発育量はカプサイシン濃度が増すにつれて減少するが, 0.3mg%から0.5mg%の低濃度の添加ではカビの発育はかえって助長された。
(2) 培養液に添加したカプサイシンは, Asp. nigerの培養3日目では約半量となり, 12日間培養ではほとんど消失することが認められた。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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