抄録
10種類の香辛料から水ならびにエタノール可溶区分を調製し, その抽出液の抗酸化性を粉末香辛料のそれと比較検討するとともにα-トコフェロールとの併用効果をラードについて検討した。
用いた粉末香辛料はすべて抗酸化性を示したが, なかでもローズマリーおよびセイジは顕著な抗酸化性を示した。これらの香辛料の水可溶区分の抗酸化性はクローブを除いてほとんど認められなかった。エタノール可溶区分では, 粉末香辛料の場合と同様ローズマリーおよびセイジはとくにすぐれた抗酸化性を示した。またエタノール可溶区分の抗酸化性は粉末香辛料のそれと比較してそれほど減ぜず, 香辛料の抗酸化成分は大部分エタノールで抽出されるものと考えられる。α-トコフェロールとの併用では, 水可溶区分は比較的相乗効果が認められたが, エタノ-ル可溶区分ではメースおよびクローブのみが効果を示した。