栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
各種アルギン酸プロピレングリコールエステルの脱コレステロール作用の比較
辻 啓介辻 悦子鈴木 慎次郎
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1978 年 31 巻 5 号 p. 485-489

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抄録
実験的にラットの過Ch血症を起こす飼料に粘度, エステル化度の異なるアルギン酸ナトリウム2種, アルギン酸プロピレングリコールエステル5種をおのおの5%レベル添加し脱Ch作用の比較検討を行なった。その結果, アルギン酸ナトリウムに関しては高粘性の試料で血清および肝Chの上昇抑制作用が強かった。プロピレングリコールのエステル化度が高まると, 逆に粘度は低下するにもかかわらず脱Ch作用は増強された。摂取Chの肝臓への見かけの蓄積率はこれら難吸収性多糖類により低下していた。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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