栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
高速液体クロマトグラフィーを用いるクロレラ中のプロビタミンA分別定量法
兼松 弘丸山 武紀新谷 勳神谷 典清新保 國弘
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 34 巻 4 号 p. 379-382

詳細
抄録

乾燥クロレラ中のプロビタミンAをTLC, CPCで分画し, 可視部吸収スベクトルおよびHPLC分析により検索, 同定した。 ついでHPLCを用いるこれらの分別定量法について検討した。
1) TLCによりクロレラカロチノイドは9画分に分離したが, そのうちRfの高い3画分を標準カロチノイドと比較して, 順にα-, β-カロチンおよびluteinと同定した。 またCPCでもクロレラカロチノイドから吸着能の低い順にα-, β-カロチンおよびluteinが分離することを確認した。 なおそのうちluteinはクロレラカロチノイドの主成分であった。
2) HPLCを用いるプロビタミンAの分別定量法を確立したが, この方法はけん化, 抽出およびHPLC操作から成っている。 なお本法により乾燥クロレラからさらに微量のクリブトキサンチンを検出した。
3) 本法によるβ-カロチンの回収率は96.9%であり, 乾燥クロレラ試料を用いて行なった5回のくり返し実験によるα-, β-カロチンおよびクリプトキサンチンの平均値は9.89, 24.66および0.41mg/100gであり, 測定値の変動係数は2.30, 0.81および8.60%であった。なお本法による定量限界は4.01mg/100gであった。
4) 37℃, 6か月間蛍光灯照射した乾燥クロレラ試料のα-, β-カロチンおよびクリブトキサンチン量は0.78~0.43, 1,58~1.09および0.02~0.01mg/100gであった。

著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事
feedback
Top