日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
ISSN-L : 0287-3516
研究ノート マタタビ茶の成分おもにアスコルビン酸について
松沢 恒友天野 良彦横山 昌子幸野 憲二
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 39 巻 1 号 p. 63-66

詳細
抄録

マタタビ茶中のAsA量ならびに他の化学成分量について分析を試み, 緑茶と比較検討を行なつた結果, 若干の知見を得た。
1) マタタビ茶は緑茶の10倍にも及ぶAsA量を含有していた。
2) 生葉中のAsAは微量であるが蒸熱することにより急激に増加し, その蒸熱条件は100℃15秒が最適であった。
3) マタタビ茶成分の同定をGC-CIMSで行ない, AsAが含まれることを確認した。
4) β-カロチン, クロロフィルを多量に含有し, またCaとKについてもきわめて高い定量値を示した。

著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事 次の記事
feedback
Top