日本栄養・食糧学会誌
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筋力トレーニングを主とした運動負荷と食事制限の体構成および血液性状に及ぼす影響
金子 佳代子矢吹 恵子小池 五郎
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1992 年 45 巻 2 号 p. 95-99

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抄録
女子大学生9名に筋力トレーニングを主とした運動を負荷し, その効果について検討した。
1) 筋力トレーニングと食事制限により, 体重が減少し, 体脂肪量が減少, LBMは増加した。またこれに伴い体幹部の周径に減少がみられた。
2) 基礎代謝, 踏台昇降時の消費エネルギーには筋力トレーニング群と対照群との間に差がみられなかった。
3) 血漿中のHDL-コレステロールは筋力トレーニング群で上昇したが, 中性脂肪, 総コレステロールには変化がみられなかった。
4) 週2~3回の筋力トレーニングを含む運動と軽いエネルギー制限を組み合わせることにより, LBMの減少, 貧血などを防ぎながら, 効果的に減量し, かつ健康を増進させることができると考えられる。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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