日本栄養・食糧学会誌
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ラツト消化管の生後発達過程の筋層間神経叢の形態
Champy-Maillet (ZIO) 法による構造の研究
鈴木 道子
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1994 年 47 巻 2 号 p. 123-129

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抄録

消化管の生後発達にともなう筋層間神経叢の形態を, ラットの胃と小腸を使いChampy-Maillet (ZIO) 法により調べた。
1) 筋層間神経叢は, 誕生直後においても胃から回腸まで連続した網目として分布する。とくに, 幽門部は, 小腸に比べて緻密な網目をもつ。
2) 消化管の生後発達にともない, 筋層間神経叢の網目の間隙は広くなる。間隙の内部には, ニューロンの突起の延長と分枝の繰り返しにより, 緻密な自律神経基礎網が構築される。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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