日本栄養・食糧学会誌
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MC-FAN測定装置による血液流動性の評価と梅エキス粒の血液流動性に及ぼす影響
田仲 一雅古賀 邦正川村 智一川端 一彰副島 徹遠藤 敏広坂東 経雄福田 クニ子金井 直明榊原 学
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2004 年 57 巻 2 号 p. 81-87

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抄録

MC-FANを用いて採血後, 血液試料の流動性を血液の通過時間を指標として解析した。血液試料の経時変化の要因は, 試料の血小板粘着凝集能の個人差を反映したものであることを見いだし, これは採血後10分以内に試料に応力変化を与えずに測定すればほぼ無視しうることが明らかとなった。このような条件のもと12名の成人健常者を対象として, 梅エキス粒の1カ月間摂取により, 1) 血小板粘着凝集能の高い血液では, 物理的ストレスへの耐性が高まること, 2) 血小板凝集性は示さないが, 流動性の低い血液は流動性が高くなること, 3) 血小板凝集性は示さないが, 流動性の高い血液は流動性が低くなること, 4) 全体として通過時間の平均値に収斂する傾向を得た。これらの実験事実から梅エキス粒の長期摂取は物理的刺激に過敏に反応して血小板粘着凝集する血液の性質を改善する予防医学的効果が示された。

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