2025 年 42 巻 4 号 p. 758-761
【目的】生物学的製剤の登場による抗アクアポリン4(aquaporin–4:AQP4)抗体陽性視神経脊髄炎スペクトラム障害(neuromyelitis optica spectrum disorders:NMOSD)の治療状況の変化を明らかにする.
【対象・方法】抗AQP4抗体陽性NMOSD患者27例を対象に,疾患修飾薬の選択と経過について後方視的に検討した.
【結果】27例中19例で生物学的製剤が導入され,使用期間の中央値は12ヵ月で,いずれもprednisoloneが減量され,再発なく経過した.生物学的製剤が利用可能となった2019年以降に発症した15例中14例に生物学的製剤が導入され,8例は初発の段階で開始された.2019年以前に発症した12例のうち,2019年以降に再発した6例全例で導入された.
【結論】NMOSDの再発予防に生物学的製剤の導入が進むことで,prednisoloneを減量しつつ再発を抑制できている.今後生物学的製剤の長期使用下での再発や副作用について注意深い観察を要する.