抄録
本研究は、岡山県の介護施設の外国人受け入れ担当者が外国人介護士受け入れにあたり職場や地域でどのような経験をしているのかを理解することを目的として行った。11名の外国人介護士受け入れ担当者に半構造化面接を行い、彼らのナラティブを批判的理論を用いて主題分析を行った。本稿ではその中から地域社会と現行制度の問題を中心に述べる。地域社会からは(1)公共の場所の果実の採取(2)ゴミ問題(3)回覧板の問題(4)不動産の問題(5)食文化の違いというテーマが現れ、現行制度の問題からは(1)脱退一時金の不透明性というテーマが現れた。外国人介護士受け入れ担当者は地域住民との間で板挟みになりながらも外国人介護士の日本への適応のために奔走する重要な役割を担っていた。関係者を巻き込んだイベントや支援の整備を行うことで相互理解を図り、現状に即した制度設計を行う事がこの先の受け入れを円滑に行なう為に必要ではないかと考える。
キーワード:外国人介護士受け入れ担当者、岡山県、地域、介護現場、脱退一時金