抄録
自治体業務は、DXの推進など変化が激しくなっており、業務委託先企業が重要な役割を果たしている。このような状況で自治体が行うべき情報セキュリティ管理は大変難しく、近年業務委託先企業では情報セキュリティインシデントが多発しており、改善の糸口は見つかっていない。本研究では、自治体組織内部に原因究明出来ていない別の課題があるのではないかと考え、調査を行った。調査情報を「システム思考」を活用し整理・分析を行った結果、組織内で「共有地の悲劇」と「問題のすり替わり」が潜んでいることが判明した。
キーワード:システム思考、リスクマネジメント、自治体、情報セキュリティ