抄録
初等幾何における図形を非視覚情報として伝えるとき,触覚情報(形としての情報)に加えて図形の種類や相互関係を合わせて伝える必要がある.手描き入力によりこのような図形情報を入力するシステムを作成する場合に,判断が難しい物の一つに角判定(折れ曲がりの判定)がある.角判定は書き手や対象(分野など)により状況が変化しやすく柔軟に対応しうるシステムの開発が必要と思われる.この論文では,我々が開発しようとする図形入力システムの概要とその中での角判定の位置づけおよび,ショケ積分型評価関数および遺伝的アルゴリズムを用いた,角判定の実現方法について述べる.ショケ積分型の評価関数は,特徴量およびその相互関係の重要度を直接的に把握することができ,ユーザが適宜微調整しながら使用する場合に適している.判別関数に関するパラメータ決定のための学習や,それに必要となる正規化については,複数の特徴量を伴うデータのグループ分けという立場で一般化しやすい形での実現を目指している.