2020 年 32 巻 5 号 p. 897-902
本稿では,学習者とロボットが一対一で学習する場面において,ロボットが学習者に共感するための覚醒度を優先した共感表出モデルを提案する. 従来の共感表出モデルでは,学習者が連続で正解もしくは不正解した場合,同じ感情が繰り返し表出され,感情表出が画一化するという課題がある.提案モデルでは,感情選択の際に覚醒度を優先することで,多様な感情を表現するものである. 実験では,感情をランダムに表出するロボット,従来モデルを搭載したロボット,提案モデルを搭載したロボットを比較する.