知能と情報
Online ISSN : 1881-7203
Print ISSN : 1347-7986
ISSN-L : 1347-7986
原著論文
認知行動療法を用いた心理教育Webアプリケーションの提案
石倉 陸人林 篤司岩下 志乃
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 34 巻 3 号 p. 601-611

詳細
抄録

精神障害の予防を目的とした認知行動療法(CBT)を用いた心理教育のなかで,学習におけるグループワークに対して肯定的な意見が挙げられており,インターネットを用いたCBTサービスにおいても利用者の動機付けに有効である可能性が示唆されている.そこで,本研究ではグループワークを擬似的に再現して,CBTの基礎知識とスキルを学習する心理教育Webアプリケーションの開発を行った.ユーザはワークシートを模した画面に,出来事に対する自身の思考などの回答を記入する.遷移後の画面に同じ課題に対する別のユーザの回答を表示することで,他人の意見を聞くというグループワークの状況を再現する.開発したWebアプリケーションに対して,CBTの基本知識とスキルの理解度や定着度,実験協力者の抑うつ尺度に加えて,日常生活で活用できたかの検証を行う実験を行った.結果として,CBTに関する知識やスキルの理解と定着に一定の効果が見られたため,グループワークを擬似的に再現した心理教育Webアプリケーションの学習面における有用性が明らかになった.

著者関連情報
© 2022 日本知能情報ファジィ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top