2023 年 35 巻 1 号 p. 556-560
進化的アルゴリズムなどMetaheuristicsを最適化法に用いた空力形状最適化において,数値流体力学における物体適合格子の形成は効率と精度,個体ごとの計算の成否を分け,大域的最適化法を用いることのメリットを損なうことがある.本研究では物体に沿った物体適合格子ではなく,直交格子法に基づいて任意形状の流れ場をロバストに計算することができる,物体境界の処理に埋め込み境界法を用いる数値流体力学による空力評価手法とそれに基づく大域的空力最適化法を構築し,本手法だから実現できた設計問題を含めて試行した.それらの概要について説明する.