2023 年 35 巻 3 号 p. 712-719
e-Learningは教室からの解放や学習の多様化などの優れた特徴を持つ一方,インタラクションの受動性,単調性が学習動機の持続を困難にしている.近年,日常生活で人を支援するソーシャルロボットが注目されており,学習者とインタラクションを行う教育支援ロボットも開発されている.これまでの教育支援ロボットの多くは幼児または初等教育を対象とし,個別の教育システムにおいて教育内容に依存した支援を行うものであった.本研究は中・高等教育を対象とし,既存のe-Learningに導入して学習動機付けを行う汎用的教育支援ロボットを提案する.さらに具体的なシステムを構築し,2ヶ月間の実践を通じて単純なジェスチャを行う簡易的ロボットがe-Learningの学習効果を向上させることを検証した.