2024 年 36 巻 4 号 p. 747-756
人の柔軟な協調行動を理解する事は,人と共同活動を行う知的システムを構築する上で重要である.集団行動においては,共有された意図に基づくトップダウンの行動決定過程と,それぞれの行動から推定された意図の調整に基づくボトムアップの過程が行われると考えられる.そのような過程を再現するエージェントモデルの作成のため,我々は人が集団内の動的な意図の調整を行う仕組みを,共有目標に対して協調的な戦略が必要とされる集団行動を抽象化したパターンタスクによる実験をもとに分析する.本研究では,実験の結果をもとにしたエージェントモデルを作成し,モデルシミュレーションを行う事でモデルの妥当性を検証する.