FCR法(Fuzzy-set Concurrent Rating Method:ファジィ多項目並列評定法)は,両極式評定尺度法を改良した心理測定技法である.応答者は,各設問に対して正(P)と負(N)の2本の単極尺度の両方にチェックするように指示される.応答対(p,n)から,統合値Iと矛盾–無関心(無関連)指標Cが計算される,FCR法の提案後,各種のI,C指標が考案されている.各種の矛盾度Cのうちで,C3はその理解しやすさから,得られたデータの実際の処理に用いることが推奨されてきた.しかし,ファジィ論理における矛盾の概念は確立されておらず,よりよい矛盾度が提案できる可能性がある.本論文では,φs変換を用いたファジィ測度モデルを適用して導出されたFCR法のための特別な指標IfmとCfmを参考に,新しい矛盾–関連性指標C6を提案する.新しい指標C6は,指標Cfmと同様の特別な性質を持ち,様々な統合アルゴリズムとの組み合わせでIR法(Improved Rating Method,改良評定尺度法)に適用できる.