2025 年 37 巻 2 号 p. 627-639
c-回帰モデル(CRM)は,クラスタリングと回帰を同時に行う手法である.CRMは,データからクラスタ数個の回帰線を求め,求めた回帰線との残差に基づきデータを分割する手法である.しかし,CRMは線形回帰を行うため,データの非線形な構造を捉えられない.そこで,CRMをガウス過程回帰に拡張した,ガウス過程回帰に基づくc-回帰モデル(GPCRM)が提案されている.ガウス過程回帰は,特徴空間の内積であるカーネル関数を用いて,非線形な回帰線を推定する手法である.GPCRMは,データを非線形に分割するが,カーネルパラメータによっては過小適合が起き,回帰線の残差が大きくなることが報告されている.そこで本論文は,周辺尤度を最大化し,カーネルパラメータを最適化する手法としてMML-GPCRMを提案する.数値実験により,提案手法は既存手法に比べ,より残差の小さな回帰線を求めデータを分割することを確認した.