日本口腔インプラント学会誌
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特集 超高齢社会への責任,患者に寄り添う歯科治療を目指して
医療・介護現場における歯科インプラント治療の光と影
永久 景那寒川 晃糸田 昌隆
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2019 年 32 巻 3 号 p. 189-196

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抄録

超高齢社会となったわが国では,脳梗塞などの疾患発症後の要介護者も増加し,患者の病状の経過過程に伴い,生活の現場も変遷する.多くの患者では,疾患発症後に心身機能の低下が認められ,在宅復帰あるいは社会復帰するための各種リハビリテーションの実施が必要とされる.歯科領域では,患者の健康増進とQOLの維持・向上を目的とした積極的・治療的対応に加えて,緩和・終末期的対応が求められる.近年,高齢者や要介護者の口腔内にインプラントが存在するケースは増加しつつある.真の健康増進を図るためには,残存歯および補綴装置が口腔機能を阻害しないことが不可欠であり,インプラント補綴が咀嚼機能の改善に寄与し,かつ,口腔衛生状態が維持されていることが鍵となる.通院困難となった患者では,セルフケアが不可能な場合,介護者による口腔衛生管理や在宅歯科診療による口腔機能管理が必要とされる.しかしながら,現状,訪問診療や訪問口腔ケアなどの在宅歯科診療の普及については不十分である.

本稿では,超高齢社会における1)インプラント治療の留意点・注意点に加えて,2)インプラント治療後患者への配慮について,以下の3つの課題の具体的方策を考えたい.

①誰が,どの時点で,どのようにメインテナンスを行うのか.

②インプラントに関する情報を介護者にどのように伝えるのか.

③終末期におけるインプラント治療後患者への対応はどのようにすべきか.

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© 2019 公益社団法人日本口腔インプラント学会
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