日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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タバコ葉緑体 ndhC-K mRNA における翻訳開始機構に関する研究
*湯川 眞希杉浦 昌弘
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p. 0305

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抄録
ndhK 遺伝子はNADHデヒドロゲナーゼのサブユニットをコードしており、タバコでは葉緑体ゲノム上で上流に存在する ndhC、下流に存在する ndhJ 両遺伝子とともに共転写され、蓄積したポリストロニック mRNA が翻訳されて ndhK 遺伝子産物が合成される。ndhK mRNA の 5’領域には 180 nt 以内に同じ読み枠で 4 つの AUG コドン(上流側から順に S1, S2 ,S3, S4 とする)が存在しており、このうち上流側 3 つの AUG コドンは ndhC のコーディング領域内に存在している。我々はタバコ葉緑体 in vitro 翻訳系を用いた解析により、ndhK の翻訳は主に S3 から開始されており、両遺伝子がオーバーラップしていることを明らかにした。また、この S3 からの翻訳開始機構について行った解析について、その結果を報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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