日本口腔インプラント学会誌
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特集 歯科用インプラントと歯科用材料:薬事規則と適正使用
歯科インプラントと歯科材料の適正使用と安全・安心な治療のために:業界団体の立場から
廣瀬 英一
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2022 年 35 巻 2 号 p. 99-104

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抄録

一般社団法人日本歯科インプラント器材協議会は,優れた歯科インプラント器材の提供および情報提供を通じ,歯科インプラント器材業界の健全な発展を図ることを目的に,日本国内において歯科インプラントおよび関連機器の製造販売ならびに関連サービスの提供などを行っている,企業23社で構成される業界団体である.

われわれ医療機器メーカーは,自社が製造販売する製品の品質,有効性および安全性の確保だけでなく,医療機器の適正な使用のために,医療関係者に対する必要な情報の提供に努めることが責務とされている.さらに2021年8月に施行された改正薬機法では,より一層の法令遵守が求められている.

歯科界におけるデジタル化が急速に進むなか,歯科インプラントにおいてもガイデッドサージェリーやCAD/CAM補綴が一般化しつつあり,新技術や新製品の登場により,治療オプションの選択肢も増えている.一方で,これらを医療機器としてみた場合,なかには懸念点が全くないとは言い切れないケースが存在しているのも事実である.

本稿では,歯科インプラントおよび歯科材料の適正使用による安全・安心な治療のために留意が必要な点について,業界団体の立場から解説する.

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© 2022 公益社団法人日本口腔インプラント学会
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