2022 年 35 巻 3 号 p. 197-203
近年,CAD/CAMテクノロジーの発展に伴い,材料の選択肢としてジルコニアを用いた補綴装置が注目されている.ジルコニアは,その破折強度,生体親和性,審美性などの点から幅広く使われるようになってきており,インプラント補綴装置特有の併発症を回避するためにジルコニアの使用は有効と考えている.ただ,ジルコニアの長期予後を示した論文は少なく,その使用にあたっては,三つの要点,①力のかかるところはジルコニアで覆う,②スクリュー固定にする(フリクション固定も可),③Intraoral Lutingを行う(口腔内でコーピングを合着する)に留意して使用することをお勧めする.
ジルコニアのような新しい材料の使用にあたっては,エビデンスの不足の観点からも,物理的・理論的に正しく使用することが重要である.今回提示した要点はその使用上の手助けになると考える.