2026 年 39 巻 2 号 p. 149-155
目的:上顎前歯部欠損で唇側骨欠損を伴う症例に対し,吸収性ボーンタックを用いてメンブレンを固定したGBR併用インプラント治療経過を報告する.
患者概要:33歳,男性.上顎右側中切歯欠損に対し歯周基本治療後,インプラントを埋入し,骨補填材とコラーゲンメンブレンによるGBRを行い,吸収性ボーンタックで固定した.インプラント埋入後,感染・創哆開なく治癒し,上部構造装着後約3年3か月のCBCTでは吸収性ボーンタックは吸収された可能性が考えられ,固定部に軽度の陥凹像を認めたが透過像や炎症所見はなく,硬・軟組織は安定していた.
結論:審美領域のGBRにおいて,吸収性ボーンタックによるメンブレン固定は有用となりうるが,長期的影響の評価には継続観察が必要である.