日本口腔腫瘍学会誌
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シンポジウム1:「スーパーアドヴァンス症例への対応,進行再発癌に対する集学的治療 ─根治治療の可否判定と治療指針について─」
二次症例・再発症例・多発癌・重複癌の治療方法(原著)
~特に進展例と外科的適応について~
山下 徹郎上田 倫弘林 信高後 友之細川 周一中嶋 頼俊
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キーワード: 口腔進行癌, 再発癌, 重複癌
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2014 年 26 巻 4 号 p. 165-176

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抄録
口腔癌進展例のなかでより進行したスーパーアドヴァンス症例につき,検討した。1988年~2013年の26年間に当施設で治療した口腔癌1487例中,1)スーパーアドヴァンス症例,2)二次症例・再発症例・多発癌・重複癌の中で根治的切除を施行した進展例,3)病理組織学型難治例とした症例は,合計103例(6.9%)であった。病理組織型難治例とはT4aまたはT4bと同等の進展範囲で非扁平上皮癌であり,腺様囊胞癌,MFH,骨肉腫,粘液肉腫とした。kaplan-meier 法による5年Over all survival rate は33.9%であった。新鮮例だけでは32.1%。再発例・二次例・多発例・重複例では35.6%であった。
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© 2014 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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