日本口腔腫瘍学会誌
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症例報告
超選択的動脈塞栓術を併用して治療した上顎中心性巨細胞肉芽腫の1例
福田 直志髙丸 菜都美秋田 和也野上 幸裕常松 貴明栗尾 奈愛
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2024 年 36 巻 4 号 p. 97-104

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抄録
超選択的動脈塞栓術を併用し治療した上顎に発生した中心性巨細胞肉芽腫の1例について報告する。患者は16歳の女性で,右側上顎の無痛性腫瘤の精査・加療を目的に当科を受診した。生検の結果は巨細胞病変疑いの診断であった。画像検査により病変内の豊富な血管網が検出されたため,超選択的動脈塞栓術の後に全身麻酔下に摘出搔爬術を施行した。病理組織学的に病変は最終的に巨細胞肉芽腫と診断された。術後4年を経過するが,再発は認めていない。
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© 2024 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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